crmとは高度化すれば利用者も注意が必要
アナログ的とデジタル的な顧客管理システムを構築し、自社と取引先の利益を追求することがcrmシステムの概要になります。新規客や見込み客も大切ですが、既存の取引先は最も重要です。たとえば新規顧客が取引を始めようと考えた時に、既存の顧客が続々と離れていると噂を聞けば契約をされない可能性も少なくありません。利益だけではなく信頼性だって、ビジネスを構築するための要素です。
crmとはこうしたリスク管理を行うと同時に、データベース化した情報の管理や効率化などを行う顧客関係管理のシステムになります。営業などの対外的なポジションならば誰でも似たようなシステムを自分で持っていると思いますが、近年ではクラウドなどにより共通のデータベースとソフトを導入して、さまざまなデータを共有することが出来るようになりました。しかしデータを扱うのは簡単ではありません。業界の商取引や法律を順守しなければ、知らぬ間に取引先の利益を損なうような行動になってしまうこともあるからです。
場合によってはインサイダー取引などに加担したり、情報流出などの嫌疑をかけられることもあります。crmとは自社の社員が誰でもアクセス出来ることと、情報管理を徹底することを両立出来なければ諸刃の剣になってしまうのです。crmとはリスクコントロールの側面もあり、データベース化されている情報を適切に扱うことが大切な要素になります。社内教育ではマナーだけではなく、商習慣やcrmの活用方法を学ばなければなりません。